歯科 矯正の対策はココから
セカンドオピニオンで複数の医師の意見を聞き、他の情報も集めて検討し、そのうえで納得のいった治療法を取捨選択すればよいのです。
セカンドオピニオンを求めて私たちのクリニックを訪れる患者さんも大勢いますが、逆に治療を受けている患者さんに他の病院でのセカンドオピニオンをすすめることもしばしばです。
三大療法だけががん治療のすべてではありません。
かといって、他の治療法だけで複雑ながんに対応できるとも思えません。
連携した治療に期待するという柔軟な発想も必要でしょう。
自分にとってなにが最善の方法か、主役である患者さん自身が、それをしっかり考えること必要です。
がんは、イニシエーター(初発因子)による影響や偶然に生じるDNAの複製ミスなど、さまざまな刺激やエラーが積み重なって発生します。
いわゆる遺伝子の突然変異をきっかけにもともと私たちの体にない異常なタンパク質をつくり、プロモーター(促進因子)の助けなども借りながら、より悪性度の高いがん細胞に姿を変えていくのです。
この間、「P弱」のようながん抑制遺伝子が、傷ついた遺伝子を修復したり、異常なタンパク質をもった細胞をアポトーシス言殺)に追い込むなどの掃討作戦を展開しますが、そうしたブレーキ役の遺伝子までが傷を負って本来の機能を発揮できなくなると、がんは「しめた」といわんばかりに無秩序な細胞分裂と増殖をくり返し、しだいに私たちの体を脅かす存在になってがんは最初にできた臓器(原発巣)で成長するだけでなく、周辺の組織に浸潤した、血液やリンパ液の流れにのって遠く離れた場所に転移したりします。
また、みずから新しい血管を血管新生、そこから十分な酸素や栄養を補給しながら肥大化していくこともわかっていいきます。
しかし、がんがなんの苦労もせずにやすやすと成長できたかというと、けっしてそうではありません。
がんの大半は、私たちの体内にはりめぐらされている厳重な包囲網にひっかかり、悪さをする前に駆逐されてしまいます。
ただほんのひと握りの、格好の機会をとらえて網の目をかいくぐったものだけが、少しずつ、少しずつ肥え太って私たちの体をむしばむような悪者がんにとって格好の機会とはどんな機会だったでしょうか。
それは、私たちの体の抵抗力が十分に働けなかったときにほかなりません。
つまり、通常ならがんを見つけて排除してくれる綿密な機能をもったはずの免疫系というシステム(以下、単に免疫、または免疫システム)が、正常に作動しなかったということです。
このことから、がんは免疫不全の病気であるという考え方も成り立つわけです。
すでにお話ししたことですが、では、免疫システムはふだん私たちの体の中でどのように機能しているのでしょうか。
免疫系の世界をのぞき見れば、私たちがなぜがんという病気にかかるのか、逆に、どうすればがんを抑え込むことが可能なのかなど、いろいろなことが理解できるはずです。
みなさんは自己治癒力という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
これは自己修復力と言い換えてもよいものですが、たとえば風邪を引いたときや、ケガをしてちょっとした傷を負った時です。
がん細胞を抑え込むときなど、数日もすれば自然に治ってしまうことがよくあります。
このように、一時は私たちを苦しめる病気やケガを、ふたたび元の正常な状態にもどしてくれる力を総称して自己治癒力といいます。
この自己治癒力の詳細は十分には解明されていない部分もありますが、ただ、病気のもと、たとえばがんや病原体に対して、私たちの体がどのような防備・攻撃体制を敷きながら反応しているかについては、古くは細菌学や微生物学、最近では免疫学などを通じてひじょうに多くのことがわかり始めています。
そして今日、免疫システムは自己治癒力のひろい部分をカバーしていることが分子レベルで明らかになっているのです。
免疫システムとは、基本的には体の外から侵入してくる外敵(細菌、寄生虫、ある種の化学物質など)と、体の中で発生した内敵(がん細胞やウイルス感染細胞など)に対する排除システムといえるものです。
換言すれば、自己であるか非自己であるかを識別し、自分ではないと判断した異物の動きを封じ込めるシステムということができます。
よく「免疫は体内のどこでどう機能しているのか」と聞かれることがあります。
そんな疑問が出るのも至極もっとなことで、たしかに免疫は、固定された持ち場(臓器)をもっているわけではありませんから、どこでどう敵と闘っているのかわかりづらい面があります。
消化・吸免疫システムの主役を担っているのは、血液中にふくまれる白血球の仲間(以下、総称して免疫細胞)ですが、具体的には次の3種類に大別できます。
こうしたことから、免疫はいつどこでなにが起きても迅速な対応ができるよう、体中に一大ネットワークを構築し、仲間と密に連絡をとりあいながら敵の排除に努めているのです。
その意味で、情報戦略に基づいた連携プレーが免疫システムの身上であるといってよいかもしれません。
しかし、特定の臓器をもたないかわりに、血液中やリンパ節、牌臓、肝臓といった場所で待機したり、血液やリンパ液の流れにのって体内をくまなく巡回するなど、1日そこかで異物の存在に目を光らせていることはたしかです。
そして、病原菌が侵入したと察知すれば、その場所へ集まり、がん細胞を発見したと認識すればそこへかりだされて、局所で小範囲の攻撃反応を起こします。
この点、同じように全身をめぐりながら、体全体に均質に作用する内分泌系(ホルモン)などとも異なります。
おもに外部から侵入してきた病原体の処理にあたりますが、その結果、発熱や膿などの炎症を起こすのが特徴です。
免疫細胞の中では比較的初期の段階で活躍しますが、寿命がすぐ尽きることから短期決戦型の細胞といえます。
単球(マクロファージ、樹状細胞)は、負食細胞の異名をもち、その名に恥じぬ旺盛な食欲を発揮する細胞です。
穎粒球が処理しきれなかった病原体や老廃した赤血球、あるいはがん細胞など、異物とあればなんでも自分の細胞内にとりこみ、ゆっくり時間をかけて消化します。
また、単に食いしん坊であるだけでなく、後述する「抗原提示」という手段を用いて、がん細胞の存在を仲間(Tリンパ球)単球(マクロファージ、樹状細胞)に知らせる重要な役割も担っています。
リンパ球は、免疫の中心的な役割を担っている高度に発達した細胞ですが、その二大巨頭ともいえるのがBリンパ球とTリンパ球です。
このうちBリンパ球は、主として細菌などの外敵を排除する仕事を担当しています。
「抗原抗体反応」で知られるように、Bリンパ球の仕事は、みずからの細胞表面に「抗体」とよばれる武器をつくって体液中に放出し、これを、体に侵入して血液などの体液中をさまよっている外敵に結合させて、その動きを封じ込めるというものです。
1個の抗体が1個の抗原に結合するさまは、よくカギとカギ穴の関係にたとえられますが、それはまさに敵のミサイルをピンポイントで打ち砕く迎撃ミサイルのようなものといってよいでしょう。
抗体には相手のもつ毒素を中和する作用などがありますから、抗体にガッチリと捕獲された抗原は無毒化され、いわば死に体同然になります。
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